カーテンやブラインド、ロールスクリーンなど代表的なウィンドトリートメント製品のお手入れについて解説いただいます。
カーテンには「洗えるもの」と「洗えないもの」がある
カーテンのお手入れは、「洗えるもの」と「洗えないもの」に大別されます。カーテン等の布地には必ず「洗濯表示ラベル」が付いており、分かりやすいアイコンで説明されていますので、その方法を必ず守ってください。
洗濯などの取り扱い方法を日本工業規格(JIS-L-0217)に基づいて以下のように表示しています。
洗濯やアイロン掛けをする場合は必ず洗濯取扱絵表示を確認してください。
また、国産製品で流通されているカーテンは、ポリエステル100%で、ウォッシャブルタイプは下記の絵表示のものが結構多いと思います。
洗えるものはたまに洗濯を!
洗えるカーテンは、洗濯表示の指示に従って、たまに洗濯しましょう。特にレースのカーテンは細かいホコリが編み目に積もるため、汚れが目立ちます。手で触れる場所の汚れや、キッチンなどでは油汚れも気になります。レースは年に2~3回洗うことをおすすめします。
ご家庭での標準的な洗濯方法としては、洗濯機をソフトに設定し、カーテンを洗濯ネットに入れ、洗い、すすぎ、脱水を行ってください。乾燥はある程度で取り込み、半渇きの段階でレールに掛け、布地を自然に伸ばすのがコツです。
ドレープカーテンは洗濯可能なものでも、あまり洗う必要はありません。厚手のカーテンは窓の両端に寄せていることが多く、あまり汚れないからです。わずかに積もったホコリを払うくらいで充分でしょう。洗濯して色落ちや風合いの変化が起きるよりは、そのまま使っていたほうが美しく使えることが多いものです。
もしもご家庭でお洗濯される場合は仕上がり寸法にご注意ください
ウオッシャブル表示が付いていても、複雑な織りの商品は若干変化する場合があります。お洗濯のあと、寸法を整え、カーテンを吊るす要領で陰干しし、完全に乾燥しないうちに所定の場所にセッティングすることをおすすめします。
洗濯するに際して専門的な知識が必要なものは専門店に依頼しましょう!
オーダーカーテンなどの上質なもの、特にシルク、レーヨン、麻などを使ったカーテンは、洗濯に際して特別な知識や技術が求められますので、信頼できるクリーニング店にお出しになることをおすすめします。
カーテン専門のクリーニングショップがありますので、専門家にまかせましょう。私たちプラージュでは、安心して依頼できるクリーニングショップをご紹介しております。アフターサービスの一環としてご利用ください。
洗ってはいけないカーテン
洗濯表示に「洗えない」と表示されているものは、絶対に洗ってはいけません。
ファブリックは色落ち、伸縮、風合いの変化などが容易に起きるため、素材によっては洗うことができません。普段のメンテナンスとして、ホコリを払う程度にとどめ、少し汚れ(ホコリ)が溜まったかな?と思った際には、掃除機でのお手入れをおすすめします。※次項を参照
掃除機でのカーテンのお手入れ方法
掃除機でのカーテンのお手入れ方法は実に簡単です。
まずは、カーテンを納めます。そして、ヒダの「山」部分だけを掃除機をかけます。あまり強く吸引をすると生地を吸い込んでしまうので、中程度の吸引でよいはずです。
カーテンは使用時よりも、納めた状態でいる時間の方が長いものです。それゆえ、実は汚れのほとんどは納めた際のヒダの「山」部分に溜まるホコリなどです。
なので、簡単過ぎて本当に汚れが取れるの?とお感じになるかもしれませんが、この方法だけでも、しばらくは十分なのです。
ブラインドのお手入れ
横型ブラインド
横型ブラインドの羽根(ルーバー)は、小さめのホウキ、ハタキ、ハンドモップなどでホコリを払います。力を入れすぎると羽根を傷つけるおそれがあるのでご注意ください。
また、キッチンなどの油を使う場所では、やわらかい布でこまめに拭き取ると効果的です。
羽根が金属やプラスチックの場合は水拭きもできますが、ウッドブラインド(木製ブラインド)は水拭きすると反ってしまうことがあるので、必ず乾いた布を使うようにしてください。
縦型ブラインド
縦型ブラインドの羽根(ルーバー)も、横型と同様、小さめのホウキ、ハタキ、ハンドモップなどでホコリを払います。
きれいな柔らかい布で乾拭きしてもよいでしょう。濡れた布は水滴が流れて跡がつくこともあるので避けましょう。
ウッドブラインド(木製ブラインド)は水拭きすると反ることがありますので要注意です。キッチンなどの油を使う場所ではこまめに拭き取るようにします。
ロールスクリーンのお手入れ
ロールスクリーンは小さめのホウキ、羽根ハタキ、ハンドモップなどで柔らかくホコリを払ってください。
布地は変色する恐れがあるので、ウォッシャブル表示のあるもの以外はなるべく濡らさないようにしましょう。
[徹底的にやりたい方へ!]
ブラインドやロールスクリーンの洗濯方法
横型ブラインドの洗濯
取り付けた状態のままハタキなどでホコリを落とし、たたみ上げて取り外します。平らな場所にシートなどを敷き、そこで横型ブラインドを広げます。
次にヘッドボックス(最上部のマシン部分)に水を掛けないように注意しながら、全体を水で濡らします。そして、汚れが軽い場合は中性洗剤、油汚れなどがある場合は家庭用洗剤など、レベルに応じた洗剤で洗います。最後にきれいな水で洗い流しましょう。
そのまま乾いた布で水分を拭き取り、ドライヤーでよく乾燥させます。取り付けたら羽根を降ろし、さらにしばらく自然乾燥させれば万全です。
写真①
汚れに適した洗剤をスプレーし、羽根が重ならないように広げながらスポンジで軽く洗浄。
写真②
ラダーテープや昇降コードはまとめてから洗剤をスプレーし、歯ブラシで軽くこすります。
写真③
すすいだ後、ゆるみのないようにたたみ上げ、下にタオルなどを敷いてしばらく水気を切ります。
写真④
取り付ける前にヘッドボックスの中が濡れていないかどうかを確認し、万一濡れていたらドライヤーで乾かします。取り付けてブラインドを降ろした状態で自然乾燥します。
縦型ブラインドの洗濯
布地がウォッシャブルかどうかを確認してから、羽根を5~10枚ごとに上部から巻き、洗濯ネットに入れて洗濯機で軽く洗います。すすぎが終わったら、陰干ししましょう。
写真①
取り付けたままスペーサーコード(羽根と羽根をつないでいるコード)を外し、羽根の下端部のバランスウェイトを抜き出します。
写真②
ヘッドレールのキャリアから羽根を取り外します。
写真③
羽根からルーバーフックを取り外します。
写真④
羽根を5~10枚ずつ重ねて1組にし、ゆるめに巻き上げます。
写真⑤
洗濯ネットに入れ、ご家庭の洗濯機で洗濯します。(洗濯の際はソフトモードにし、他の洗濯物と一緒に洗わないでください)
写真⑥
洗濯後は陰干しでよく乾かしてから本体に取り付けます。(乾燥機の使用はおやめください)
ロールスクリーンの洗濯
ウォッシャブルタイプのみ洗濯することができます。必ず布地の洗濯表示を確認してください。本体からスクリーンを取り外し、洗濯機(ソフトモード)で軽く洗ったあと、陰干しします。
写真①
向かって右側のプレートカバーを外し、レバーを引き上げてロックし、スプリングを解除します。
写真②
プルコードを抜き取り、ウェイトバーに布地を巻き取ります。
写真③
巻き取りチューブから布地を外します。
写真④
布地からウェイトバーを抜き取ります。
写真⑤
取り外した布地を折りたたみ、裏面の「洗濯表示」に従ってご家庭の洗濯機で洗濯します。(洗濯の際は「ソフトモード」にして、他の洗濯物と一緒に洗わないようにします)
写真⑥
洗濯後は陰干しでよく乾かしてから本体に取り付けます。(乾燥機の使用はおやめください)
カーテンやブラインドのお手入れには、ご紹介したような手順やコツが要ります。
何か分からないことがありましたら、私どもプラージュまでお問い合わせください。
誠心誠意、ご質問やご相談にお応えいたします。